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脳室の可能性

ICSB, クラニオセイクラル バイオダイナミクスBCSTを対象にした

4日間のアドバンスコースが終了しました。

今回、当サロンで対応している小学2年生(2021年4月より小学3年生)の事例について
検討をいただき、バードレイナより直々にアドバイスがありました。

脳への損傷が考えられるクライアントとのセッションを
4年間に渡り、丁寧に築いてきて
ここから先の可能性について質問をしたのです。

こちらのお子様は幼少期に手術を必要とするような疾患を指摘され、
長期間に渡って医療的な措置を必要と診断され、

化学的治療・放射線療法・外科的摘出術

これら3大治療を受けていらっしゃいます。

進歩した医療的措置を受けることができるのは、
この時代に生きる私たちにとって大きな恩恵でもありますが、
その後をどのようなケアに出会っていけるのかは
その後の人生に大きな影響を及ぼします。

 

バードレイナは、小さなクライアントとのこれまでのクラニオで培ってきた軌跡と、
私自身がプラクティショナーとしてどのような問題に
ぶつかっているのかも十分に理解してくださいました。

その上で、具体的かつ愛に溢れたアドバイス(提案)をくださったのです。



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クラニオのセッションは、マニュアルが存在するわけではなく
また、プラクティショナーの知覚に沿った流れで進んでいくものではなく、
クライアントのポーテンシーの意志に沿ってセッション自体が進んでいきます。

プラクティショナーは、ニュートラルな状態にくつろぎながら
クライアントの身体からやってくる様々なメッセージを知覚して
どこに触れていくのかを決めて、セッションそのものが構成されています。

常に、クライアントの身体が表現する意志との対話をしながら、
必要とされる部位に柔らかなタッチを提供します。

そこから何かがふっと緩んだり、流れたり、落ち着いたり・・・
時には小さな鉛筆が落ちた音さえ響き渡るような静寂ささえ、
感じるような中に沈んでいくような感覚がやってきたり。。。

外側から圧を加えて、何かを動かそうとしたり、
正しい位置へと収まるように促したり、

そういう手技的なもので治そうとするのではないところから
身体が持つ、本来の意図に全てを委ねて
セッションは進み、統合を迎えてゆきます。

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どんなトラウマを持っていたとしても
そして、テクニックではもうどうしようもない何かが
鎖のように絡みついていたとしても

ニュートラルな状態に落ち着いて触れていく中で
固く閉ざされた神経系のプロセスがふっと緩む瞬間を
迎えていかれます。

緩む、という感覚は身体の内受容感覚
セッションを受ける方にとって、常に最善のタイミングでもたらされます。

しかも、最高に心地の良い感覚の中で・・・。

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脳室という身体の部位は、脳の中心に位置しています。

脳室そのものに触れることはできませんが、
意識的に(イメージしながら)触れていく。

そうすることで、脳室内で湧き出でる脳脊髄液の循環そのものに
アプローチします。

脳脊髄液は無色透明で、純粋で、非常に多くの栄養素に富んだ液であり、
ここに意識的に触れることで開かれる可能性をみていきます。