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副鼻腔炎×クラニオ

【副鼻腔炎×クラニオ】

 

副鼻腔炎かな?という症状をお持ちのクライアント様(小学2年生・男児)がセッションにいらっしゃいました。

クラニオは慢性副鼻腔炎やアレルギー症状などの難治性疾患と分類されるものへの対応も可能です。
時間を十分にかけながら、内側から組織や骨、細胞が正常な位置へと戻れるよう、
ニュートラルな状態にくつろぎながらそのプロセスを眺めます。

 

決して、その疾患を治そうとしないこと。
治すことはできないのですから^^

すべてクライアント様の体の細胞が成す仕事であることを信頼しながら、セッションを提供します。

ただ、その疾患がどのようなものであるのかは知識として持っておく必要があるでしょう。

その知識はいつでも、自分の背後に収めておくこと。これがプラクティショナーとしての鉄則です。

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副鼻腔は、鼻の周囲にある空洞です。

左右にそれぞれ4対、合計8個あり、
❶前頭洞ぜんとうどう、❷篩骨洞しこつどう、❸上顎洞じょうがくどう、❹蝶形骨洞ちょうけいこつどう と呼ばれています。

副鼻腔は、自然口とよばれる通り道で鼻の中(鼻腔)とつながっており、
副鼻腔から出る分泌物や異物は、自然口を通じて副鼻腔の外に出ていきます。

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軽めの副鼻腔炎の症状があるとのことで
(この方は毎月セッションにいらっしゃるお子様です)今回はそこをテーマにしたいとの
ご要望があったので、そこも十分に含めつつの時間を提供することにしました。

というのも、クラニオ(バイオダイナミクス)は、このようにしようとテーマを決めていても、
セッションそのものの主導はクライアント様の体(ポーテンシー)によって導かれていくので、
こちらが計画したことが必ずしも必要ではないことがあります。

小学低学年のお子様へのセッションは、遊びを取り入れながらの提供になることも多々ありますが、
今回の方はセッションを3年も継続されていることもあり、大人と変わらないような(でも、時間は短めに)
セッションの展開になります。

ご両親に見守られ、セッションに入る前には十分なコミュニケーションを取ります。
ご本人がそろそろセッションに入ろうとするようになったところから、セッションテーブルへと移動を促します。

今日は「うつ伏せ」でのセッションを、という要望もあり、
そのようにベッドの位置を整え、安楽な体位が取れるようにナビゲートします。

そして、プラクティショナー自身がニュートラルな状態に落ち着いていることを確認して、
クライアント様ご自身に許可を得て、ファーストポジションへと入っていきます。

今回は仙骨からはじめました。

仙骨に触れると、それまでその空間を占拠していた興奮マックスの周囲のエネルギーが、
スーッと落ち着いていくのがわかります。

そして、それまで大はしゃぎで、交感神経系の働きが過剰に興奮していたクライアント様も、
スーッと深い睡眠状態へと入っていかれます。

まるで麻酔をかけたような、そういう感覚になるほどの落ち着きです。

スヤスヤと寝息を立てています。

そこから第一次呼吸の現れを待って、ポーテンシーの意図を手のひらの中で感じていきます。

果てしなく広がる、広大な海の中に漂うような

そういう静けさを感じながら、さらに深く底の方へと誘われていくような感覚に開いていきます。

ここから、服鼻腔のポジショニングが可能なのかをクライアント様の
体の内側のポーテンシー(光の粒子)と対話を持つと、まず上顎洞(服鼻腔)に触れて、
そこから前頭洞ー篩骨洞に触れるようにとメッセージを受け取ります。

このようなポジショニング時には、いつもよりさらに軽いタッチで触れていきます。
呼吸がさらに落ち着いて、スヤスヤとその寝息は鼻で呼吸を始めていることに気がつくようになります。

毎晩、鼻が詰まって眠れなかった(中途覚醒)というお話を伺っていたので、
この深い安らぎを体がどれほど欲していただろうと、安堵を覚えます。

そして、しばらくその状態に落ち着き、さらに深く十分な静けさへと誘われていくのを感じていきます。

ご両親がその場に共にいてくださるのですが、お子様へのセッションの提供の場を共に過ごしてくださるので、
その場で溶け合うような感覚がやってくるようになり、互いに深め合うエネルギーの質と溶け合っていく
なんとも言えない喜びに浸るような時間を過ごします。

そして、お子様が顔の向きを変えられる瞬間、服鼻腔内に停滞していた粘液性のある液体が
ドロッと流れ出すのを感じました。少量なものでしたが、そこに必要が起こったことを実感しました。

そして、今度は向きを変えた方の上顎洞にポジションを変えていきます。

セッションは呼吸が健やかに、そして十分に深い眠りの中で休むことへと道を譲りながら、続いていきます。

とても深い空間のエネルギーを感じながら、私自身もその深いエネルギーの質の中で十分に休んでいるような感覚にいます。

セッション全体は、第一次呼吸と呼ばれるその命の源泉の豊かさに先導されるように、進んでいきます。

そしてまた、この深いセッションが終わりを告げるのもまた、第一次呼吸の働きによるところでもあります。

深い眠りの中にあって、セッションを終えても大丈夫というところまで時間をかけてサポートをします。

セッション後は、しばらくそのまま眠っていることも多いのがお子様のセッションの特徴です。
プラクティショナーの手が離れてからも、セッションテーブルに安全を保ちながら休息していただくような時間を提供します。

その間にご両親にセッションの中で起きたことをお話しします。

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セッション後、しばらくして自然に目が覚めた時

お子様は鼻がスーッと通って、気持ちがいいと感想をくださいました。そしてグッドサインを親指で出してくれるのです。

子どもの副鼻腔炎の症状の改善には、症状の出現から自然にしていても2週間以内で治癒する、といわれています。


この2週間という期間をどのように過ごしたいでしょう?

少しでも早く、楽でありたいと願うと思います。

薬でそれをもたらすことはできるかも知れないですが、この豊かさの中で、
自己治癒力が発揮されることを私たちの体は常に望んでいるのではないか、と思います。

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お子様のセッションのメリットについては、その神経系の発達とともに色々とあるのですが、

またYouTubeの中でお話ししていきますね。

クラニオチャンネルの制作に、取り組もうとスケジュールを立てています。


*写真はイメージです。