岩国在住のアメリカ人のお母様から、お子様にクラニオを提供してほしいとの正式なご依頼を受けています。
さすがクラニオの発祥の地、アメリカですね^^
日本ではまだまだマイナーなクラニオですが、国際的な視点で見ると知る人ぞ知る、
認められてきた歴史あるセラピーなのです。
イギリス王室のキャサリン妃の妹のピッパさんは、お子様にクラニオのセッションを導入されていました。
さすがセレブーって、騒がれてましたが大切なのはそんな部分ではありません。
子どもへのクラニオが何をもたらすのか、後に続いて書いてみたいと思います。
クラニオセイクラルバイオダイナミクスが赤ちゃんにとっても、最も効果的な分野の1つは、
乳幼児に対して侵襲のない素晴らしいセッションであるということです。
さて、最近では日本においても産後の骨盤ケアなどが大切であることが認識されるようになりました。
産褥期のケアは欠かせないものとして、何かしらのボディワークを受ける方が増えています。とてもいいことですよね!
では、出産を共にした赤ちゃんはケアする必要がないのでしょうか?
赤ちゃんはストレスや緊張に悩まされることはないと考えていませんか?
実際には、出産の過程で、赤ちゃんの頭は、狭い産道をねじりながら排出してきます。
産道は狭く、暗く、圧縮されてしまう場所でもあります。
産道の通過をスムーズにするために、新生児の頭蓋骨は堅固な骨の構造ではなく、
出産過程の圧力に容易かつ柔軟に適応するように設計され、柔らかい膜で構成されているのです。
まさに神秘!!
実際、柔らかい膜は動き、重なり合って小さくなり、
お母さんの産道を潜り抜けることができます。
これらは自然なプロセスの中で起こるものですが、
出産そのもののプロセスはスムースに進んだとしても、
母体にとっても、赤ちゃんにとってもまさに命がけなのです。
そして、出産のプロセスが早すぎる進み具合であった場合などは、
赤ちゃんにとっては辛い体験になっている場合があります。
例えば、予定していなかったような緊急帝王切開が必要になるケースや、
出産の過程でなかなかお産が進まず、赤ちゃんが出てくる気配がない場合に、
医療的介入が施されることがあります。
現代医療の考え方として、母体と赤ちゃんとの命を最優先に助けていくために
医療介入が必須であると考えられているためです。
急な展開をきたすようなお産、もしくは何時間にもわたる
頭蓋骨の骨が互いに押し付けられ、圧縮などが強いられることで、
頭蓋の内側に存在する膜の組織に捩れや強い緊張が残ることなどがあり、
その結果、赤ちゃんの顔の向きに癖が生じたり、頭の形が歪んでしまいます。
このような場合、母乳やミルクを飲まない、眠りが浅い、機嫌が悪い、
そして風邪をひきやすく、治りにくい、というパターンを繰り返すケースが多々あるのです。
他にも、頭蓋骨のいずれかが歪んだままの場合、
疝痛、耳の鼓膜の振動に問題を起こすことがあります。
そのほか、摂食、睡眠、活動亢進など、赤ちゃんの健康に関連する影響を与える可能性があります。
疝痛は新生児に非常によく見られ、赤ちゃんのストレスとなり、夜泣きなどの原因になると考えられています。
新生児の疝痛を助けるためのクラニオは、主に頭蓋骨と太陽神経叢に集中して行う必要があると考えられています。
頭蓋骨(後頭部)は、出産過程で最も圧縮や歪みの影響を受けやすくなるのですが、
それは脳の生命維持の機能にも影響をしますし、その他の重要な構造にも近いため、
全体的な健康と機能にとって極めて重要であると考えられます。
これらには、後頭骨と迷走神経を通過する側頭骨の間の頸静脈孔(頭蓋底の穴)が含まれます。
また、口腔内(鋤骨)に触れていくことも必要でしょう。
これは、ほとんどの消化器系に主な副交感神経の供給を提供し、
その圧迫は神経の過剰刺激を起こすことがあります。
その結果、消化器官の持続的なけいれんを引き起こし、
大腸炎を引き起こす可能性があります。
頭蓋骨の後ろには、上頸部交感神経節がありますが、
これは内臓に交感神経を供給する最大の神経節でもあります。
この神経節への圧迫または圧力は、過剰な刺激となり、癇癪、
落ち着きのなさ、緊張および活動亢進につながる可能性があります。
したがって疝痛に緊張とけいれんを引き起こす可能性も考えられます。
神経系の副交感神経と交感神経の両方に対処することは、消化器系にとってやや厄介であるため、
消化器系を増加させ、消化器系を閉鎖します。
その結果、葛藤、閉塞、けいれん、
そして疝痛の多くの症状が現れる可能性があるとされています。
これらの可能性が考えられることもあり、クラニオによって頭蓋骨を調整していくことは、
新生児のより自然な成長を促し、やがて幼児期を迎え、平均的な子供の病気にかかるときに、
多くの病気から守るように働きます。
粘膜のうっ血、カタル、耳鼻咽喉科、鼻と喉の問題、便秘、下痢、活動亢進、他は癇癪なども。。。
これらはすべて頭蓋底の制限に関連している可能性があるとされています。
これらの制限を緩和し、頭の骨を正しいパターンで表現できるようにすることで、
上記の症状の多くを緩和することができると考えられています。